今日のお買い物「クラシック・ポルシェ全図鑑 1948〜1973」
ぼくはスーパーカー世代なのだが、実は当時ポルシェというクルマにはあまり惹かれていなかった。「サーキットの狼」を読んでも、早瀬左近のポルシェ・カレラRSよりも、風吹裕矢のロータス・ヨーロッパ・スペシャルが好きだった。
もっと言えば、フェラーリ512BBよりも、鋭角的なデザインを持つランボルギーニ・カウンタックが好きだった。いま見てもカウンタックは、そこにあるだけで街の風景全体を変えてしまう魔法のような存在感を感じる。
そんなぼくなのだが、山川健一氏の「僕らがポルシェを愛する理由」という本に出会ってからポルシェにも興味を持ち始めた。ポルシェが話の筋に絡んでくる「欲望」も面白く読んだ。
しかし、氏の他の著作で「快楽のアルファロメオ」という本を読むと、今度は無性にアルファに乗りたくなるのだからいい加減なものかも知れないが(苦笑)。
山川氏の著作は、いわば情緒的にそのクルマの素晴らしさを訴えかけてくる。
対して福野礼一郎氏の著作は、理論とか数値でクルマの優劣を述べている。ぼくは理系ではないので数字ばっかり並べられたら理解もできず読みもしないだろうが、そんなぼくにも読ませるのが福野氏の文章の魅力だ。
確か氏の著作で最初に買ったのは「幻のスーパーカー」だったと思う。
この本で、カウンタックはなぜ良いクルマなのか、フェラーリ512BBのデザインはなぜ365GT4BBより劣るか、ポルシェ911のホイールベース/トレッド比の意味などを知った。
「自動車ロン」シリーズ(現在4冊)と読み進めていくとハマること請け合い。
話を元に戻して、ポルシェ関連の本でお勧めは「ナロー・ポルシェの憂鬱」。
amazonのレビューがよく書けてるので、内容についてはそちらを参照して欲しい。読みながら自分もいつかポルシェに乗りたくなり、読後に切なくなる。
他に「吉田匠 ポルシェ911全仕事」など読んで、新旧のポルシェの知識を蓄えるのもよし。
ただし、これらのポルシェに関する著作はビジュアル面に乏しい。特に古い車輌になると、写真などが絶望的に少ない。文章を読んで素晴らしいクルマだろうと想像するのだが、対象は想像の世界の産物ではなく、現実にこの世に存在するものなのだ。
そこで今回「クラシック・ポルシェ全図鑑 1948〜1973」を買ったわけである。
なんと全ページカラーで、'73カレラまでのクラシック・ポルシェの全モデル、全パーツ、全データが掲載されている。クルマの姿形がわかればいいと思って買ったら、スペアキーの形までわかってしまうという究極の図鑑だった。
この本、結構なお値段であるが、衝動買いである。たまには寄ってみる本屋を変えてみるのも新しいめっけものがあって良いのだが……散財である。
散財ついでに、前述の福野氏の新刊「スーパーカー野郎」も購入。
ル・マン24時間耐久レースに実際に出場したレーサーが「あの小説書いてる石神進太郎(福野氏の別のペンネーム)って誰?(中略)ルマンを走ったことのある奴にしか絶対分かんないハズのことも書いてあんだよ。見に行っただけじゃ絶対分かんない。コースサイドに立ってるだけでも分かんない。本当にハンドル握ってあのコースを24時間走ってレースしたことがある奴しか知らないことがズバッと描写されてたりする。なんでそんなこと知ってんだ!って、読んでいて時々ぞくってきたよ(あとがきより)」と言ったという小説。今から読むのを楽しみにしている。
他に「スチームボーイ アドベンチャーブック」と「スチームボーイ メカニカルブック」を購入。併せて5千円を超える、いわゆる設定資料本。画面では暗くて見にくいあの部分はどうなってるの? という興味があった。
しかし購入を決定づけたのは、トニーたけざき氏のスチームボーイ・パロディ漫画が載っていたからだ(笑)。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Amazonのリンクを増やしてみる(2005.10.31)
- 「ローレライ」10億突破!(2005.03.17)
- 安田美沙子・新写真集情報詳細など(2004.10.13)
- 安田美沙子さん新写真集発売(2004.10.02)
- 「青山ブックセンター」、営業再開へ(2004.08.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント