Earth,Wind & Fire Japan Tour 2004@武道館・東京公演二日目 & 名古屋公演
実はぼくはこの前日(武道館初日)まで、モーリス・ホワイトがパーキンソン病を患い復帰が絶望的と考えられていたということを知らなかった。
だから前回2002年11月の東京国際フォーラムでのライブの時も、モーリスがステージの途中でいなくなるのが不思議だった。
今回も、一曲終えてから登場して頭の30分頃までと、ラストの2曲とアンコールのみの参加で、全体の半分弱の出演という割合だったろう。
病気のことを知って、その謎が解けた。今回で「モーリス・ホワイト最後の来日公演」というのも、体力的な問題らしい。
武道館二日目は、モーリスが出てくるだけで泣けてきた。
この日は二階席南東ブロックの最前列。初日の南ブロックに比べてサイドに寄った分、ステージに対してはアリーナ席換算で12〜3列近くなる。
衣装は、初日は白を基調としたものをオリジナル・メンバー4人は着ていたが、二日目はモーリスも金のジャケットを羽織ってみたりして、カラフルに。
演奏した曲はたぶん全部同じ。
しかし“September”〜“LET'S GROOVE”のメドレーで20人の女の子がステージ上に出てきて踊りまくる!陳腐な言い方をすれば武道館が大ディスコに(恥)。
いや〜、この歳になると若い子みんな可愛く見える。もちろん水準以上の娘ばっかりなのだろうが。けっこう得した気分になった。
この女の子をステージに上げるのは武道館二日目だけだった。名古屋では無し。残り三公演でも期待はできないかなぁ。
続いて来日公演三日目・名古屋レインボーホール。
席はアリーナの中ほどの17列目で、左から2つめと端のほう。アリーナはほとんど埋まったようだが、スタンド席の入りが悪かったのが残念。
それでも演奏の熱気は武道館のそれに劣ることはまったく無かった。
ステージのセットは武道館とはちょっと違い、ステージの後ろに橋が渡してあった。最後のほうでそこにメンバー4人そろって立つという演出が加わったくらいで、曲目に違いは無し。
衣装もこの三公演で最もカラフルに。ヴァーディン・ホワイトは胸のところにアフリカ大陸がラスタカラーで三色に塗りわけられているなど、配色も派手。
ただ、オリジナルの四人以外は白黒の幾何学模様がデザインされたジャケットスーツ。でも、モーリスもこの白黒ジャケットを着ていた。どういう区分けなんだろう?
モーリスはすぐにジャケット脱いでしまうが、フィリップ・ベイリーは気づいただけで三回ベストを換えてきていた。武道館でも換えてたかどうかは記憶に無い。
今日の大事件というと、19時過ぎにあった大地震だろう。名古屋でも震度4ということだが、ステージ上に吊るされた照明やスピーカーセットが大きく揺れているし、足元もグラグラ揺れて非常に怖かった。演奏が中断されても不思議ではないほどの地震だったが、メンバーはまったく動揺することなく演奏を続けた!
この名古屋公演ではグッズだけでなくCDの物販もあった。
ラルフ・ジョンソン参加のオーディオ・キャビアというバンドの新譜「トランスオーシャニック」を買うと、ラルフのサインを入れてくれるとのことだった。
残念ながら東京まで帰らなくてはならないので長居することもできず、購入は見送った。
そういえば、2002年の東京国際フォーラムのときも、初日だけ“Live in Rio”の購入者全員にメンバー4人がサインを目の前でしてくれるというサービスがあった。
何百人並んだろうか、コンサート終演後2時間くらい待たされたけど、サインが貰えたのには感激した。
さすがにコンサートそのものより長時間にわたるサイン会ではメンバーの負担も相当なものだろうからか、3日目にはそのようなサービスは無くなっていた。初日に行っておいて良かった、と心の底から思った。まさに一生の宝物だ。
ちなみに販売されていたのは輸入盤で、avexのCCCDではないのも嬉しい。
今回の来日三公演、これがぼくにとってモーリス・ホワイトを生で観ることの出来た最後のライブになるだろう。
今後EW&Fが来日するとしても、モーリス抜きになってしまう。
残念だけれど、モーリスが健在で新しい曲を書きCDを出してくれることのほうが重要だと思う。
まだまだ62歳、長く現役で活動を続けて欲しい。
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