不覚!第9回宮崎国際音楽祭
うかつだった、録り逃した……。
どのくらい前だったか、たぶんNHK BS2だったと思うのだが「宮崎国際音楽祭管弦楽団」という耳慣れない名前のオーケストラの演奏を放映していた。
このえらくローカルな名前とは裏腹に、指揮シャルル・デュトワ、コンサートマスター徳永二男、ホルンには千葉馨という「なんだこれは!?」というくら凄い面子である。
千葉さんは以前N響の首席奏者だったのだが、ぼくがオーケストラに興味を持った頃に退団なさっていて、ほとんど聴く機会がなかった。しかし千葉さんが乗っている演奏に幸運にもめぐりあうと、全くミス・トーンが無く、さらに音色も音程もアタックも、もう全てが完璧なのだ。落ちた(失敗した)ところを聴いたことがない。チューバの多戸さんも「あれくらい上手いと嫉妬すらしない」とおっしゃっていたっけ。
不勉強なのでその他の演奏者の方は知らないのだが、もう上記の三人を見ただけであとは推して知るべし。
演奏していた曲はリムスキー=コルサコフの「シェーラザード」、管弦楽曲とはいいながら全てのパートにソロの有る協奏曲みたいなものだ。これを見事にこなしている。
見たところ若い奏者も多いのだが、素晴らしいの一語に尽きる。日本人主体で構成されたスーパーワールドオーケストラみたいなものだ。
「シェーラザード」は高校生の頃だったろうか、オーマンディ/フィラデルフィアの演奏がNHKで放送され、それをビデオに録って何度も繰り返して聴いたものだ。ぼくの好きな曲の一つで、そのイメージを全く壊さないで宮崎国際音楽祭管弦楽団はやってのけた。
この演奏を聴いて、録画してないことを悔やんだものだった。
それが昨夜、BS-hiで再放送されていたのだ。不覚だ……。途中から見て、あらためて「凄い演奏だ」との思いを新たにした。
年末から年始にもう一度くらい再放送してくれないだろうか。メールでNHKに要望を出しておこう。
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