ライブドアのあしたはどっちだ?
ライブドアの株価が下がっています。
今日13日だけで10円下がって終値が301円。確か昨日も-9円だったと思います。
これだけ一気に下がると割安感が出て、来週早々にはまた買いが集中して値上がるかも知れませんね。
そういう意味では、まさに「毎日変わる」株価に「一喜一憂するわけにはいきません」ね。
最近はライブドアに関する特別なニュースも少なく、株にはシロウトのぼくにはなんでこんなに下がり続けてるのか推測すら出来ません。
さて、前述のカッコでくくった言葉は堀江社長の言葉ですが、これはライブドアが00年4月に上場して以来の最安値を更新した日に記者の質問に対して答えたものです。
ここに記事があります。
特にニュースの無い今みたいな時期に、5円上がった10円下がった、また8円上がった、なんてことを繰り返しているなら一喜一憂するわけにはいかないでしょう、確かに。
しかし「上場して以来の最安値を更新した」という歴史的な日(笑)に、そのことについて社長にコメントを求めることがそれほど常軌を逸しているとはぼくには思えません。堀江社長、なにか勘違いしてるんじゃないですかね。
あの時の逆ギレっぷりは、かえって一般の人々の心象を悪くし、株主をそれこそ不安にさせるだけだと思うのですが。
まぁそれはいいです。
ここ数日のライブドアの株価の下落の原因はどこにあるのか。
フジテレビとの業務提携交渉も始まったばかり、具体的な成果が現れてこないのは当然のこの時期に、あんまりといえばあんまりな(笑)。
だってもうすぐ300円台割り込んで、過去最安値の292円も目前まで迫ってますもんね。
さて、理由を推測できない以上、今後ライブドアの株価が下がり続けるでしょうなんて予想はぼくにはできないんですが、下がっても仕方ないだろうなとは思います。
フジテレビとライブドアの業務提携、そしてフジテレビのライブドアへの資本参加。
ニッポン放送株取得に要した分を上回る現金を得て、確かにライブドアは金銭的には損をしていません。
しかし、当初の目的であったフジ・サンケイグループの支配には完全に失敗しているわけです。
対してフジテレビ側は、ニッポン放送の子会社化という目的を達成しています。
これってぼくにはライブドアの完敗にしか見えませんが、どうなんでしょう?
「いやいや、業務提携が進んで放送とネットとの融合が進み、ポータルサイトとしてのライブドアのアクセスが増えて、広告収入その他(ライブドア・デパートの物販?)が増えてライブドアの株価も上がればライブドアの勝ちだろう」とおっしゃる方もいるでしょう。
では、そう簡単にコトは運ぶでしょうか?
この点に関して、ぼくは全くライブドアに期待できません。
なぜか?
ライブドアの提案する「放送とネットの融合」とやらに懐疑的だからです。
もちろんライブドアの持っているアイディアが全て公にされているわけではないでしょうから、現段階で判断を下すのは時期尚早でしょう。
しかし「フジテレビの番組をネットで流す」とか「女子アナのblogを作る」とか、お前はシロウトか?と思うような信じられないことばかり。
テレビ番組をネットで流すことは、著作権など諸権利関係が複雑であるために実現が難しいのです。
一時期、映画の旧作品がDVD化されずにファンをやきもきさせましたが、その理由も権利関係が大きな問題でしたっけ。
それを「業務提携したからネット流させろ」というだけで、問題を解決するなんらかの提案もできないのでは、フジテレビに門前払いされても当然でしょう。
ネットでテレビ番組を配信するなんて試みは数年前から実験されていたわけです(すいません、具体名が思い出せない)。
ではなぜそれが成功していないのか。問題点はなんなのか。それを解決するにはどうしたらいいのか。
「ライブドアならばこのような解決策がある、しかもライブドア以外のどこにもこんなことはできない、だからライブドアと組む価値がある」ということを示せたならば、フジテレビは喜んで業務提携を申し出たでしょう。
それができないくせに「オレは株主様だ、話を聞け、提案を受け入れろ」と言わんばかりの姿勢……。
ぼくには彼は理解できません。
ライブドアに有効な提案能力があるとは思えない現状では、せっかくの業務提携も絵に描いた餅、株価は下がり続けてもなんら不思議ではありません。
あまりに長くなりそうなので、今日はこのへんで一度切ります。
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